クローンを作成すればHDD/SSD交換でデータは消えない

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最終更新日

クローン作成とは HDD/SSD交換時のデータクローン

パソコンのHDD/SSDを交換する際には新しいHDD/SSDへWindowsを入れなければなりませんが、その方法の一つにクローン作成と言う方法があります。
この方法は通常パソコンのHDD/SSDが故障して交換修理を行う際には選択する事はできません。
クローンの作成は正常であるからこそ出来る方法です。

クローン作成とは

クローンの作成とはHDD/SSDに記録されている全てのデータを別のHDD/SSDにコピーして複製を作ると言う作業です。
それは現状の「Windows」「アカウント」「個人データ」「保存ファイル」「Windows上の各種設定」「インストール済みアプリケーション」「レジストリ」などあらゆるデータが含まれます。
一部分だけのクローンは作成できません。
簡単に言いますと元のHDD/SSDとそっくりなHDD/SSDを作る。
これがクローンの作成です。

利点

クローンを作成する事により新しいHDD/SSDが同じ状態になります。
これにより今まで使用していたパソコンのデータを消さずに残したままHDD/SSDを交換する事ができます。
基本的にパソコンのWindows環境や設定やソフトや保存ファイルなどが今までと変わらないと言う事です。

クローン作成でHDD/SSD交換をする目的

クローンを作成すればデータは消えない。
それでは何のためにHDDやSSDを交換するのか。
代表的なのは

この2つです。
クローンを作成する事により今までのWindows環境やデータ変わらず残ったまま空き容量が増えた状態やパソコンの動作が速くなった状態で再びご使用いただけると言う事になります。

パソコンをアップグレード・状態を改善させる為にクローンを作成したりHDD/SSDを交換すると言うわけです。
また取り外した元々のHDD/SSDはその時点の丸ごとバックアップとなりますのでそのまま保管しておけば、万が一トラブル発生した場合に対処できるお守り代わりにもなります。

クローン作成によるHDD/SSD交換はお任せください

このような作業は通常パソコンメーカーでは対応しておりません。
当店では、元のHDD/SSDを取り外してクローン設備で新しいHDD/SSDへ丸ごとコピーした後に取り付けてデータを消さずに空き容量を増やしたりWindowsの起動や動作を速くしたりなど
クローン作成によるHDD/SSD交換を格安にて承っております。
パソコンの起動や動作が段々遅くなってきた。
Cドライブの空き容量が残り少ないなどお困りの際はお気軽にご相談ください。

クローンが作成できる条件

尚、クローンの作成は基本的に元のドライブ(ソース側)のHDDやSSDが損傷・異常なく正常に動作している事とwindowsが問題なく稼動している状態である事が必要です。
HDD/SSDの故障修理で交換する場合は例外を除きクローンを作る事はできません。
※パソコン修理の目的でHDD/SSDを交換する場合に選択できる作業ではない

あとWindowsが起動できないパソコンはHDD/SSDが正常でも故障でもクローンを作成する土俵にあがれません。
仮に作成できたとしても同じくWindowsが起動できないパソコンとなるからです。

クローンを作成する方法は幾つかあります。

ファイルシステムレベルでHDD/SSDのクローンを作成

ファイルバイファイル方式のクローン

ファイルシステムレベルでクローンを作成する方法です。
ソフトウェアで行う場合はこの方法が一般的です。
HDD/SSDのパーティション単位でクローンが出来ますので一部分のドライブのみをコピーする事もできます。
各パーティションを含むドライブ丸ごと複製すればクローンの作成は完成です。

バックアップソフトと仕組みは同じ

HDD/SSDの一部や全体をファイルイメージとしてバックアップするソフトがありますが、それと理屈は同じです。
ソースのターゲット先をHDD/SSD直とするのかファイルイメージとして保存するのか変わっただけです。
尚、windowsには標準でシステムイメージの作成と言う機能があります。
これも同じ理屈でバックアップソフトでありファイルイメージとしてのクローンのようなものです。

完全なデータのクローンではない

ファイルバイファイル方式はクローンソフトによっては複製に完了してHDD/SSD交換を行ってもそのままwindowsが起動出来ない場合があります。
クローンに失敗する原因は主にブートレコーダーやパーティションテーブルなどが絡む問題です。
システムドライブを含むクローンを作成する場合には注意が必要です。

あとクローンソフトによっては換装後にリカバリ領域が使えなくなる場合もあります。
ファイルバイファイル方式は内部のデータが少なければ少ないほど早く作れるのですが完全なクローンではありません。
コピー元よりコピー先のHDD/SSD容量が小さい場合は基本的にクローンを作成できません。
ドライブに空き領域がある場合はパーティションを縮小して作成してくれるものもありますがメーカーPCでは回復パーティションやリカバリ領域などの絡みもありますので、このようなクローンで交換するのはトラブルの元です。

対応フォーマットが限られる

ファイルバイファイル方式はクローン作成ソフトがファイルシステムに対応しているものしか出来ません。
例えばハードディスクの対応フォーマット形式がFAT/ FAT32 / NTFSだけなのであればそれ以外のフォーマット形式では作成できないと言う事です。

HDD/SSDをセクタレベルでデータのクローンを作成する

セクタバイセクタ方式

個々のセクタ一つ一つをコピー先のHDD/SSDへコピーしていくクローン作成方法です。
実際にwindows上で見えるファイル関係なくデータがある場所も入っていない場所も関係なく記憶情報をセクタ単位でデータをコピーしていきます。
このクローン方法はセクタtoセクタなどとも言われます。
LBAの同じ番地のセクタに同じデータを書き込んでいきます。
セクタレベルで行う作成法なのでファイルシステムもフォーマット形式もパーティションもファイルもフォルダも関係ございません。
MBRやGPTも関係ありません。

極論FAT / FAT32でもNTFSでもexFATでもLinuxのEXT2/3/4でもMacOSのHFS+でもセクタレベルでクローンする訳ですから関係ないわけです。
HDD/SSDにあるセクタ全てを黙々とコピーしていきます。
頑固なクローン方法です。

コピー先の容量が小さい場合はクローンできない

ソース側ディスクとターゲット側ディスクの容量が全く同じHDD/SSDでクローンを作成する場合は完全なクローンとなるわけです。
しかしソースディスクよりコピー先であるターゲットディスクの容量が小さい場合はクローンを作成できません。
ソースのLBAの同じ番地のセクタがコピー先になければその部分のデータをコピーできないからです。

逆にターゲットディスクの容量が大きい場合はコピーできますのでクローンの作成は可能です。
ソースディスクの最終セクタまでコピーすればそこまでで終了となりますのでそれ以降のセクタは全く手をつけないと言う事になります。
あとHDD/SSD交換後はパーティションを調整するなどして残りの容量を割り振るなり新たなドライブを作るなりお好みに使えます。
尚、GPT形式で異なる容量のHDD/SSD同士をクローンする場合は入れ替えた後に調整が必要です。

HDD/SSDコピー機を使用したクローン作成

これはソフトウェアを使用してクローンを作成するのではなくHDD/SSDの複製を製造できるデータコピー機器を使用して作成する方法です。
クローンを作成する際にパソコンを必要としません。
基本的に機器単独でHDD/SSDのデータをコピーします。
このようなクローン機器をHDD/SSDコピー機あるいはデュプリケータ装置などとも言われます。
セクタ単位でコピーしますのでセクタバイセクタ方式のクローンです。

尚、HDD/SSDコピー機の中には1台のソースディスクに対して3台なり5台なり複数のHDD/SSDへ同時にコピーできる製品もあります。
このような複数にクローニングする製品と言うのは一般の個人ではなかなか使用しないと思います。
近年では、まるごとコピーできるクローン機能付きのUSB外付けSSD/HDDスタンド なども存在します。

クローンの作成に失敗する原因

ファイルバイファイル形式でクローンに失敗する場合

フォーマット構成、ファイルシステム形式に問題・欠陥がある場合は作成途中でエラーとなりクローンに失敗してしまいます。
ファイルバイファイル形式では物理的にも論理的にも正常なHDD/SSDのもと実施しなければなりません。
HDD/SSDが故障している場合も同様です。
例えばファイルのデータの一部が不良クラスタ・不良セクタにかかっておりデータが読み込めない場合は欠陥ありでコピー・クローンが失敗となります。

セクタバイセクタ方式でクローンに失敗する場合

クローンの作成に失敗する場合はHDD/SSDが故障している場合です。
読込みできないデータ、いわゆる不良セクタがあるとコピーに失敗します。
だた1つの不良ブロックだけでも、そこでコピーが止まりますので作成は失敗します。

尚、中には不良セクタをスキップしてくれるクローンソフトもあります。
不良セクタのデータ読込みは省いて次のセクタのコピーに進んでくれます。
クローンの作成で読み込めないセクタ内のデータがコピーできるわけではございませんので誤解しないようご注意ください。

しかし大量にデータ読込みの異常遅延があるセクタや損傷で読み込めない不良セクタがある場合はまともにデータのコピーが進めませんので延々と終わりません。
このようなコンディションのものをクローニングすると言うのは途中で更に状態が悪化して完全に故障してとどめを刺す行為にもなりかねません。
別の対処法に切り替える事をおすすめします。

例外 HDD/SSDの故障でもクローンを作成できる場合もある

HDD/SSDが故障しているパソコンでもwindowsがある程度稼動できる場合はデータを消さないままクローン作成でパソコンを修理できる場合があります。

主なクローン作成対象は

などです。
これらのパソコンは、HDD/SSD交換時にクローン作成で対応できる可能性がございます。
成功するかどうかはやってみないと判りませんがご希望ありましたらご相談ください。

尚、内部ストレージが壊れている状態で行う場合は状態を悪化させるリスクがあります。
もし、データの確保を優先する場合はデータ復旧サービスで必要なファイルの救出をご検討ください。

クローン作成の疑問 エクスプローラーからコピーするだけではダメなのか?

色々難しい事を書きましたが最後にもう一つ、エクスプローラーから丸ごとデータをコピーすればいいんでないの?クローン作成と違うのか?とお考えされる方もいるかもしれません。
確かにデータドライブとしてハードディスクを使用している場合はそれでクローン作成同等になる場合もあるでしょう。
しかしwindowsが入っているCドライブはエクスプローラー上から丸ごとデータをコピーする事はできません。
またCドライブ以外のドライブもありますしパーティションテーブル情報などの絡みもあります。
クローン作成にようにwindowsをそっくりそのまま環境を変えずに起動できる状態にすると言うのは単にファイルやフォルダだけコピーすれば良いと言うものではございません。


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