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「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」で起動しないの原因と確認方法
富士通のパソコンで起動させても通常どおり起動せず「注意|起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と言うメッセージが表示されWindowsが起動しない故障もあります。
起動可能なデバイスの意味
起動可能なデバイスとは何なのか。
それはパソコンに内蔵されているHDDやSSDです。
通常であればパソコンの電源を入れるとBIOS(メーカーロゴ画面)が立ち上がりWindowsが入っているHDDやSSDを読み込みに行きWindowsが起動が開始されます。
起動可能なデバイスが見つかりませんでしたと表示される原因
それでは何故「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されるのか。
それは何らかの異常が発生して
- HDDやSSDが認識していない
- HDDやSSDは認識しているがGPTを読み込めないあるいは見つからない
- NVRAMブートエントリー / Windows Boot Managerの異常
- UEFI/BIOSの設定やデバイスの起動優先順位
などの問題が原因で起動できない状態になっていると想定されます。
問題部分の考え方と原因である高い可能性
起動できない原因がUEFI/BIOS側の問題なのかHDDやSSD側の問題なのか、HDDやSSD側の問題だとすれば物理的な(機械的な)故障なのか論理的な(データの)障害なのかと言う事になりますが、直近に何も特別な操作をしていないのに(普通に使用していたのに)「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されWindowsが起動できなくなってしまった場合は、HDDやSSDの故障である可能性が高いと考えられます。
上記の写真は富士通ノートパソコン LIFEBOOK SH90/T Windows8.1搭載の機種で修理を承ったパソコンです。
起動可能なデバイスが見つかりませんでしたと表示されWindowsが起動しない状態でしたが確認したところハードディスクの故障でした。
確認方法と原因の切り分け方
メーカーサイトなどを見ると対処方法として
- 電源を強制OFFにして再び電源を入れて起動してみる
- ACアダプタ・電源コードやバッテリーを外してしばらく放電してから起動してみる
- BIOS設定を初期化してから起動してみる
- USB外付けHDDやUSBメモリなど外部ストレージを接続している場合は、それらを取り外してから起動するか確認してみる
などが見受けられます。
しかし普通に使用していて「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示された場合は、これらを試しても改善する可能性は低いと考えられます。
まずはHDDやSSDが故障しているのか機械的に問題があるのか確認する事です。
それによってWindowsが起動しない原因がHDDやSSDの機械的な異常によるものか、それ以外の問題なのか切り分ける事ができます。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示される富士通のパソコンでは簡易的に診断する機能が搭載されています。
診断プログラムで確認
パソコンの電源を入れた直後にF12キーを押して起動メニューを表示させます。
その中に診断プログラムと言う項目がありますので実行するとCPUやメモリやハードディスクの簡易診断する事ができます。
その診断結果で
エラーコード:E104-1-1008
診断結果 :ハードディスクに機械的なトラブルの可能性があります。
などのエラーコードと機械的に壊れている旨の表示が出ればHDDやSSDの故障を疑います。
尚、HDDやSSDの状態によってエラーコードもE104-1-1001やE104-1-1005など色々ございます。
逆に正常にパスされた場合は
診断の結果、機械的なトラブルは検出されませんでした。
と表示されHDDやSSDの故障以外の問題と言う事になります。
この場合はパソコンを初期化せずとも当店で現状のデータ・アプリなどWindows環境を維持したまま起動を復活できる可能性がございますので起動しなくなる直前の経緯とともにパソコン修理ご相談ください。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」が表示されるタイミング
通常であればパソコンの電源を入れるとFUJITSUのメーカーロゴ画面が表示され正常であればWindowsの起動に進みますが、この問題で起動できない場合はFUJITSUのメーカーロゴ画面が表示された後に「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」の画面に切替わり止まります。
時にはFUJITSUのメーカーロゴ画面が表示された後にChecking media_と表示されその後
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されるパソコンもございます。
あとは稀にパソコンの電源を入れてもFUJITSUのメーカーロゴ画面は表示されず真っ暗な画面のままで、しばらくすると「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されるパソコンもありました。
これは恐らくWindows起動のクルクル回るマークと同時にFUJITSUのメーカーロゴ画面が表示されるタイプでその前ではUEFI-BIOSが立ち上がっていてもHDDやSSDが故障していて内蔵ストレージの認識を試みているとかデータのアクセスを試みていてそこで詰まっているので、タイムアウトで諦めるまで真っ暗な画面のまま表示されないのではと想定されます。
珍しいなとは思いましたが真っ暗な画面でもHDDやSSDの故障である可能性がございますので、メーカーロゴ画面が表示されなくても、しばらく待ってみてください。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と類似するエラー表示
同じく富士通のパソコンで「Bootable device was not found」と表示されWindowsが起動しなくなるパソコンもありますが、これは「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」の英語版表示なので意味的には、どちらも全く同じ表示です。
起動可能なデバイスが見つかりませんでしたのエラーでWindowsが起動できないトラブルはWindows11やWindows10やWindows8/8.1/7の富士通製ノートパソコンFMV LIFEBOOKやESPRIMOのデスクトップや液晶一体型パソコンで発生する場合があります。
UEFI対応のBIOSでUEFIブート状態になっている場合に発生すると思いますのでWindows11やWindows10や8/8.1が多いと思います。
No bootable deviceやNo Boot Device FoundやWindowsの起動に失敗しましたなどその類のブートエラーでBIOSレベルのまま起動が止まってしまうのと同様で起動できるデバイスが見つからない為にWindowsが立ち上がらないのと同じです。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」のパソコン修理 HDD/SSD交換修理事例
HDD/SSDの故障で「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示されているパソコンを修理する場合はHDD交換修理・SSD交換修理が必要です。
HDD交換・SSD交換でハードが正常になったらリカバリインストールなどで新たにWindowsをインストールすればWindowsは起動できるようになります。
当店ではHDDやSSDが故障してWindowsが起動できないパソコンの修理・HDD/SSD交換修理を行っております。
富士通製ノートパソコン・デスクトップや液晶一体型パソコンの修理は是非当店のハードディスク交換サービスをご検討ください。
こちらは富士通液晶一体型パソコン ESPRIMO FH77/XD Windows10搭載の機種で修理を承ったパソコンです。
起動可能なデバイスが見つかりませんでしたと表示されWindowsが起動しない状態でした。
このように青い枠に起動可能なデバイスが見つかりませんでしたと表示される場合もあります。
こちらのパソコンもハードディスクの故障でしたのでハードディスク交換修理となりました。